小説

0能者ミナト4

目次
第一話『船』
閑話『叫』

0能者ミナト4巻は豪華客船が舞台の『船』という話。
内容的には普段の湊なら歯牙にもかけないような依頼だけど
豪華客船にタダ乗り出来るということでリゾート気分で仕事を請け負う一行。

まぁ、当然、平穏無事に進む訳がないんだけど……。

序盤の弛緩した空気の中で行われる3人のやりとりがまた楽しい。
特にユウキくんはどんどん魅力的なキャラになってると感じるよ。

シリーズ始めの頃こそ法力に頼らない湊くんの活躍のおかげで
どうしても割りを食う場面が多かったけど、だんだんと天才少年と言われるだけの才覚や年不相応な如才なさ見せてくれるようになったね。

事件が本格化してからは、序盤の浮ついた雰囲気から一転。
普段と違う、海上という環境で行われる大掛かりな現象に一気引き込まれる。
一巻まるまる使った話だけど途中でだれる事無く読み進めてしまったよ。

孤立無援と化した状況の中、それぞれが出来る事をやろうとする姿勢が良い。
なんだかんだ、湊くんはユウキくんや沙耶ちゃんを信頼してるんだなってのが垣間見えるのもニヤニヤしてしまうね。

0能者ミナト＜4＞ (メディアワークス文庫) Kindle版