オーバーロード1 不死者の王


目次
1章 終わりと始まり
2章 階層守護者
3章 カルネの守護者
4章 激突
5章 死の支配者


オーバーロード1巻。
アニメ3期決定とその人気ぶりを見せつけてる作品だね。
元はweb小説で、書籍版では登場人物など一部改訂された物になっているよ。

物語の始まりは、
オンラインゲーム「ユグドラシル」で最高峰のプレイヤーだった主人公が
とある切欠でその拠点ごと異世界に転移して……というまぁテンプレな展開。

特徴は主人公が骸骨の魔導士キャラ(オーバーロード)を使用していて
彼の人外ギルドに作られた配下NPC達が意思を持ち忠誠を誓ってるという
まさに悪の軍勢とでも言うべき組織が完成されているところから始まる事かな。

主人公が人外のNPC達の主として相応しく振舞おうとする姿や
オーバーロードのアバターに引きずられるように随所で見せる冷酷さと、
随所で漏れる素の部分のギャップが面白い。

とはいえ平気で人を殺したり拷問したりするんで
この主人公はちょっと善人とは言い難いね……。
そういうのに嫌悪を覚える人は避けた方が良いかも。

個人的に引き込まれたのは「1章 終わりと始まり」。
サービス終了を目前に控え、たった一人となった主人公が
思い出を振り返りながら仲間と作った拠点を歩いていくんだけど

彼がいかに「ユグドラシル」とギルド「アインズ・ウール・ゴウン」を
愛していたのかが痛いほど伝わり、序盤なのにぐっと来てしまうよ。


最後の一人になっても終わりの瞬間までギルドを守り抜いた
彼の常軌を逸したとも言える愛があってこそ
この作品は魅力的なものになっているんだろうと思う。

彼が他のものに対して非情な面を見せるのは
「アインズ・ウール・ゴウン」にその全てを注いでいるからかもしれないね。


彼と彼らの思い出の結晶であるNPC達の活躍を
もう少し追いかけてみたくなるそんな1巻だったよ。



オーバーロード1 不死者の王 Kindle版




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