0能者ミナト9 もう一つの解決方法



どんな術も攻撃も、ミサイルの爆撃すら効かなかった
2000mの巨人ダイダラボッチ。
作中でも語られてるけどでっかい敵は浪漫があるよ。

絶対無敵のダイダラボッチへの対抗手段として
湊くんが導き出したのが反物質による対消滅だった訳だけど、
最後にもう一つダイダラボッチを傷つけられるものが示唆されていたね。

ダイダラボッチと同時に出現した淤能碁呂島と天沼矛。
湊くんの推測では淤能碁呂島は天沼矛によって貫かれた
ダイダラボッチの遺体だったという話。

さてこうなると
総本山と御蔭神道を集めるための餌としてのみ使われた天沼矛だけど
これを素直に武器とすれば実は解決していたんじゃないかという疑問が出て来る。

「神話には神話? 全員の力を合わせる? その発想の安直さ。たとえあの男の言うとおり、ここにいる人間全員の力を合わせたものをダイダラボッチにぶつけたところで、倒せるものでもあるまい。せいぜい指先を吹き飛ばす程度。致命傷には程遠い。」

0能者ミナト9 第一話『巨』

奇しくもこのブラフの作戦を信じた遼遠が、
指先を吹き飛ばす事が出来るかもしれないと語っているね。


学者肌を自称し高い地位へ登り詰めた彼の言う事だから
天沼矛を武器として使用できることはある程度信用できるんじゃないかな。


もしこのまま本当に天沼矛で挑んでいれば、
そしてダイダラボッチを傷つける事ができたなら、
いがみ合っていた組織が主人公のおかげで手を取り敵を討つという王道展開。

更に指先を吹き飛ばす事しかできず駄目かと絶望しかけたところから
一気にダイダラボッチが瓦解するという盛り上がりつきだよ。
まるで少年漫画だ。

この方法なら湊くん以外でも誰かがいつか発案しそうだし、
湊くんがいない場合でも、
甚大な被害を出しつつなんとか解決はできたのかもしれないね。




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